アルペンリハビリテーション病院

注目ポイント

回復期リハビリテーション病棟は身体機能、精神機能（高次脳機能・認知機能）、ADLどの分野とも密接しており、様々な疾患と障害に関わることができます。そこで、言語聴覚士は、脳卒中患者さん等が、その人らしい生活がつづけられるように食事、社会的交流、日常生活活動の再獲得を目標として治療・訓練を行い、人と社会、こころ(脳)と社会の懸け橋となっていきます。また専門性の追求のため、嚥下機能の評価方法として嚥下内視鏡検査（VE）、嚥下造影検査（VF）を行ない、さらに藤田医科大学の先生と臨床相談を行うことで効果的・科学的なリハビリテーションを提供できるように努めています。回復期から生活期に向けて嚥下障害に対する直接訓練や失語症の自宅周辺環境の調整を行ない、退院後も支援を継続しています。
取り組み内容：
１）退院支援：患者さんの回復の時期に関わり、セラピストもやりがいや達成感が得られる場所です。当院で様々な臨床場面を経験して、生活期への移行に向けた退院支援のスキルを身につけることができます。
２）ノーリフティング：移乗用のリフトを導入しており、嚥下障害を伴う重介助が必要な患者さんのリハビリにおいても患者・療法士共に安全で安心なケアを提供できます。
３）失語症の練習：患者さんの症状に合わせて、入院中からコミュニケーションの代償手段の獲得に向けた支援を行います。また、家族や退院後に関わる方へ情報提供を行います。
４）嚥下障害に対する練習：評価を通して安全な姿勢や食形態を確認し、食べ物を用いない間接訓練や食べ物を用いた直接訓練を行い、口腔機能の向上に向けて関わります。また、誤嚥性肺炎予防のためにレジスタンストレーニングを導入しています。