【店長必見】アルバイトのモチベーションが重要な理由&データに見る対策4選
- アルバイト育成・管理
アルバイトの「やる気/モチベーション」を上げるために取り組みを行っていますか? 今や従業員のモチベーション対策は必要不可欠です!モチベーション対策が重要な理由やモチベーションが下がる原因を解説します。そして、調査データから分かった、モチベーションを向上させる方法をご紹介します。
目次
アルバイトのモチベーション対策が重要な理由3つ
アルバイトのモチベーション対策は絶対に必要な取り組みです。とくに、近年その傾向は強くなっています。重要な理由は主に以下の3つです!
1. 人間関係の改善 2. 生産性の向上 3. リスク軽減 |
それぞれの理由を詳しく解説します。
アルバイトのモチベーション対策の重要性1.「人間関係の改善」
アルバイトのモチベーションと職場の人間関係は切っても切り離せない関係にあります。上のグラフは、モチベーションが低下する原因をアンケート調査したデータです。人間関係の悪化が職種全体では1位、接客系の仕事では2位に上がっていることがわかります。
人間関係が良好でない状態は離職を促し、人手不足をもたらす原因にもなってしまいます。アルバイトは職場に良好な人間関係を求めていることから、モチベーション向上対策を行うことは働きやすい環境を築くことにつながるのです。
アルバイトのモチベーション対策の重要性2.「生産性の向上」
アルバイトのモチベーションが上がることで、仕事の生産性にもよい変化が見受けられます。仕事への充実感が増し、チャレンジ精神が育まれるなど、嬉しい効果をもたらします。言い換えれば、モチベーションの対策を行えば、業務に対して積極的なアルバイトを育てることが可能になるのです。
仕事の意欲は、一人ひとりのもっている能力を効率的に発揮させ、またさらなる成長を促進する原動力。個人の意欲や成果が店舗全体の生産性を底上げし、結果、店舗全体の利益が上がることに。モチベーションと生産性はまさに表裏一体と言えるでしょう。
アルバイトのモチベーション対策の重要性3. 「リスク軽減」
日々のミスはもちろん、最近ではSNSなどに悪ふざけを投稿し炎上を招くバイトテロなど、店長は常にリスクにさらされていると言えるでしょう。モチベーションの向上はリスク軽減の手助けも担ってくれます。
モチベーションが上がることで仕事への集中力がアップし、細かなミスが目に見えて減り始めます。また、仕事への充実感から責任感も養われ、バイトテロなどの無責任な行動を起こしにくくなります。店舗へのクレームや批判といったリスクは、接客業をふくめさまざまな業種で頭を悩ませる存在ですが、モチベーション対策を行うことが防止策につながるのです。
アルバイトのモチベーションを下げる原因
モチベーションが重要である理由をお話しましたが、抜本的な対策を行うには、まずモチベーションを下げる原因を知ることが必要です。どんな要素がモチベーションを低下させてしまうのか、1つずつご説明します。
給料や休憩などに不満がある
給料が仕事量に見合わない、休憩の規則が守られていないなど、アルバイトが労働体制に不満を感じている状況では高確率でモチベーションが低下しています。このような環境では、仕事をがんばりたいという気持ちは生まれず「少しでも働かないで済むように」など仕事に対して消極的な姿勢になってしまいます。
希望シフト通りの勤務ができない
働きたいと思ってもシフトに入れない、またはアルバイトが忙しくて他のことができないなど希望している通りの勤務が難しい場合も要注意!繁忙期や閑散期など、シフトの調整がしづらいといった状況も考えられますが、アルバイトが何度も不満を感じることがあれば、説明を行ってもすんなり納得することは難しいでしょう。
自分の希望が通らないのに、職場が求めることはしなければならない、という環境を理不尽に感じ、モチベーションが低下してしまうのです。
職場の人間関係に悩んでいる
モチベーションが低い原因として、人間関係が良くない、コミュニケーション充分でないといったことも考えられます。職場に気兼ねなく話ができたり、手助けし合えたりするような存在がいる場合とそうでない場合とでは、アルバイトのモチベーションに大きな差が生まれます。ましてや、人間関係が良くなければ、職場に来ること自体が憂鬱に感じられることも考えられるでしょう。
やりがいがない
「仕事に対してやりがいがない」とアルバイトが思うこともモチベーションが下がってしまう理由として多く挙げられます。具体的には「何をしても褒められることがない」「仕事を教えてもらえないから何をしたらいいのか」など、達成感や充実感を得る機会がないケースを指します。その状態が続けば、責任感は失われ店舗のリスクが高まることにもつながってしまいます。
データに見る!モチベーションを向上させる4つの対策!
アルバイトのモチベーションを上げるには、どんな対策を行えばよいのでしょうか?その答えがわかる、厚生労働省の調査をご紹介します。実際に従業員のモチベーション向上が見受けられる企業が実施している対策を参考に、アルバイトのモチベーションアップを狙いましょう!
引用:厚生労働省 平成30年版「労働経済の分析-働き方の多様化に応じた人材育成の在り方について-」(「労働経済白書」)
調査データから、次の4つの対応が大切であることが見て取れます。
1. シフトの対応を柔軟に行う
グラフにもある通り、モチベーションが向上している企業がもっとも注力しているのが、長時間労働対策です。とくに、フルタイムのアルバイトを多く雇用している場合は、意識しなければならない課題です。残業や休日の呼び出しなどは極力控えましょう。
アルバイトの優先順位は個人が決定するものです。主婦や主夫であれば家庭を、学生であれば学業を優先できるようにシフトを組みましょう。また、短時間勤務の対応はもちろん、条件をクリアしているのであれば有給消化も促すことも大切です。
2. 評価の基準を明確化する
企業が行っている対策の上位3つに含まれるのが、昇進や昇給制度を設けることです。時給が上がる明確な基準などを設け、バイトリーダーなど責任ある役職についても評価基準・クリア基準を周知しましょう。アルバイトを適切に評価できる体制を整えることで、やりがいや充実感を与えられるでしょう。
また、優秀なアルバイトに対しては社員登用へのアプローチなど行うことも人材の確保につながり、本人へ直接評価を伝えられるため有効な手立てと言えます。
3. 適切なコミュニケーション
社員のモチベーションが高い企業の85%が人間関係・コミュニケーションの円滑化を図っています。職場の人間関係でモチベーションは大きく変わります。各アルバイトと適切なコミュニケーションをとることを心がけ、定期的に全体・個別のミーティングなどを実施しましょう。必ず対話ができる環境を生み出すことが大切です。
教育もアルバイトとの重要なコミュニケーションの機会です。アルバイトが失敗をしてしまった場合のフォローは、感情的にならずにコミュニケーションの機会と捉え、丁寧にケアすることを忘れないでください。
4. 定期的な目標設定を促す
自ら目標を設定する、または与えられる機会は、アルバイトとはいえ重要になってきます。社内全体、店舗で目指す目標をアルバイト一人ひとりにもしっかり共有しましょう。また、目標を設定する機会だけではなく、実行や結果についての評価、新たに見つかった課題を伝える、というサイクルを採用するべきでしょう。
モチベーション対策はアルバイトにおいても重要!1日も早く対策をしましょう
モチベーションの重要性、向上のための対策をご紹介しました。社員だけではなく、アルバイトにおいてもモチベーション対策は絶対に必要です。近年ではアルバイトの人材不足や採用困難といった状況に陥ることも珍しくありません。モチベーション対策を行うことは、人材不足解消から生産性アップまで、多くの店長が抱える悩みを解決してくれることでしょう。
気が付いたらすぐにでもモチベーションが下がる原因を理解し、向上させる取り組みを実行していきましょう。
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