バイトリーダーとは?設置の3大メリット、気になる育成方法・注意点

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長年の習慣などから本来の意味を理解せず「バイトリーダー」を設けていませんか?運用次第でバイトリーダーは新人バイトの育成から、シフト作成や店の売り上げ管理なども任せられる、店長の右腕となります。今回はそんな、バイトリーダーの役割から、育成するメリット、注意点について解説します。

バイトリーダーとは?

バイトリーダーとは、バイト全体をまとめ上げ管理する人のことです。仕事の範囲は基本業務に加え、他バイトの教育、指示、管理、店の開閉準備、売上金の管理なども行います。バイトメンバーの中でトップの立場になるので、現場のことを良く知る人物を任命することが一般的です。店長が不在でもバイトリーダーがいれば、店が円滑に営業できるような業務体型を作ることがバイトリーダーを設ける目的です。

バイトリーダーに向いている人材

バイトリーダーは自分の仕事だけでなく、他の人の仕事を見る必要もあるため、視野の広さやコミュニケーション能力が求められます。指示を出すことも増えるので、感情的にならない冷静な判断力が必要です。また、否定的な発言や威圧的な態度をせず、人から信頼される人がバイトリーダーだと、お店の士気も上がります。

バイトリーダーがいることで得られるメリット3つ

バイトリーダーを育成することで、次のようなメリットがあります。

1. 店舗の運用効率が上がる
2. バイトと社員を繋ぐ役目を担ってもらえる
3. バイトリーダーにとっては仕事のやりがいを感じ、給料も上がる

1. 店舗の運用効率が上がる
優秀なバイトリーダーがいると、社員だけでは手の回らない範囲の仕事を補ってくれます。バイトリーダーを育成して、バイトの管理から店のマネジメントも行ってもらえれば、店長不在でも店を任せることも可能です。ただし、重大なトラブルが発生した際は社員が必要になるため、完全に任せられる訳ではありません。

 

2. バイトと社員を繋ぐ役目を担ってもらえる
バイトが多い店舗だと、店長一人で管理するのは大変です。規模の大きい職場、バイトリーダーがパイプ役となることで、現場の状態などの把握が簡単になります。他のバイトも、バイトリーダーが相談役になってくれることで定着率が上がります。

 

3. バイトリーダーにとっては仕事のやりがいを感じ、給料も上がる
仕事の責任感が増すため、職場での存在意義がしっかりと持て、やりがいを感じるようになります。仕事量が多くなるので給料も上がり、モチベーションが上がります。

 

バイトリーダー育成方法のポイント

バイトリーダーの育成で一番肝心なことは、「マネジメント能力を養ってもらう」という点です。そのためには、次のポイントを意識する必要があります。

 ・経営理念について理解してもらう
・バイトの教育プランを共有する
・段階を踏んで重要な責務を任せていく

・経営理念について理解してもらう
経営理念は「経営の姿勢」「店での自分の存在意義」「価値観」の3つの要素で構成されています。順番に説明すると、「お店の経営がどういう方向へ向かって進んでいるのか」、「そのために自分が求められている仕事の成果は何か」、「その成果を実現するために大切なものは何か」ということです。この3要素を理解してもらうことで、仕事の目的と手段を考える力がつきます。

 

・バイトの教育プランを共有する
バイトリーダーには指導力が求められます。積極的にバイトへの指示出しや教育をしてもらいましょう。お店の教育方針や指導方法などがあれば、バイトリーダーと共有しましょう。バイトリーダーが他のバイトに直接指導することで、仕事の問題点や注意点に気づきやすくなり、新人バイトにも誰が「リーダー」なのかすぐに認識されるようになります。

 

・段階を踏んで重要な責務を任せていく
理念や基本的な仕事を覚えてもらったうえで、シフト管理、店の鍵の管理など、責任のある仕事を覚えてもらいます。徐々に重要な仕事を任せていき、全スタッフからもお客様からも「リーダー」だと認識される扱いを心掛けましょう。そうすることで自然と本人が「自分がリーダー」だという自覚を持ってもらえるようになります。

バイトリーダーの注意点!よくある問題行動例3つ

バイトリーダーは責任の重さから、よく勘違いした行動を起こしがちです。その結果、他のバイトが離れてしまう、店の経営がうまくいかないという結末になってしまいます。いくつかの失敗例を元に、対策を紹介します。

1.仕事が早いが、他のバイトにも高い能力を要求する
とても正確に早く仕事をするが、自分のように高いスキルを他のバイトにも求めるバイトリーダーがいます。たしかにバイト全員が高いスキルを持っているに越したことはありませんが、人の成長スピードや能力には個人差があります。全員にスキルを求めすぎると、バイトにプレッシャーがかかり、辞めていく原因にもなります。

仮に飲食店であればレジ、清掃、調理などバイトが行う仕事内容がありますが、そういった一般業務のレベルの高さだけを見てバイトリーダーを選んではいけません。バイトリーダーに必要なものは「他のバイトをまとめる力」です。一人ひとりの能力を尊重して上手に指導する方法を教えましょう。

 

2. 社員とリーダーの意見が対立しバイトが困惑する
社員とバイトリーダーの意見が分かれて、バイトメンバーが「どちらに従うべきか分からなくなる」ということがよくあります。現場は混乱し、雰囲気が悪くなって作業効率も下がってしまいます。バイトリーダーの方が社員よりも現場歴が長い場合、起こりやすいシチュエーションです。

基本的にバイトリーダーはあくまで社員のサポート的立場です。お店の決定権はバイトリーダーにはなく、社員が持っています。社員がバイトリーダーに指示を出し、お店の運営方針を定めましょう。

 

3. リーダーという立場を利用し仕事をサボってしまう
バイトメンバーに指示を出した後、自分はサボるバイトリーダーがいます。現場はバイトリーダーの指示で動くので、辛い業務を丸投げしたり、後回しにされたりすると、バイトメンバーの不平不満の元にもなるので早目の対処が必要です。

バイトリーダーはバイトの中でもトップではありますが、楽な思いができる立場ではありません。むしろ他のバイトメンバーから見本になるよう、責任感を持って仕事をしてもらう必要があります。バイトリーダーの仕事をあらためてレクチャーし、リーダーの役割を自覚してもらいましょう。

人材を見極めてよいバイトリーダーを育てることが鍵

バイトリーダーは、バイトとしての元々の業務をこなすのはもちろん、バイトの育成やお店の運営など、マネジメント業務にも関わるようになります。作業スピードや仕事の丁寧さの他に、コミュニケーション能力や職場全体を把握することに長けている人材がリーダーには適任です。

優秀なバイトリーダーがいることで、会社の成長にもつながるので、バイトリーダーの育成はお店にとって重大な鍵となります。今回ご紹介したことを踏まえ、優秀なバイトリーダーを育成し、企業やお店の成長を進めましょう!

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[出典記載例] 出典:求人情報サービス アルバイトレポートより(該当記事URL)

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