【面接官必見】面接で応募者に良い印象を与えるポイント~面接に関する調査~
- 採用面接課題
春は人材の入れ替えが発生しやすく、アルバイトスタッフを抱える店舗や企業にとっては面接機会が増える時期でもあります。
採用か否かを決める立場は、一見「面接する側」にあるように思われがちですが、面接官も応募者に面接され「選ばれている」ことを忘れてはいけません。面接で抱かれる印象が良いものであればいいですが、マイナスイメージを抱かせてしまっていることも少なくないのです。
そこで今回、面接時に良い印象を残すポイントと、反対に悪い印象を与えてしまう原因を調べるため、アンケート調査を行いました。
調査概要
【調査地域】 全国
【調査対象】 パートアルバイト
【調査期間】 2015年02月12日~03月06日
【有効回答数】 200サンプル
1 面接の時「こんな面接官だったら嬉しい」と思うのはどれ?
「こんな面接官だったら嬉しい」と思うことを聞いたところ、「リラックスできる雰囲気作りをしてくれる」(34%)が最も多く、次に、僅かの差で「仕事の内容や雇用条件を丁寧に説明してくれる」(33%)が選ばれました。
【1位】「リラックスできる雰囲気作りをしてくれる」を選んだ人の声
- 緊張しやすいのでリラックスさせてくれる面接官のほうがいいです。
- リラックスできると、こちらが伝えたい事も伝えやすくなると思うので有難いです。
【2位】「仕事の内容や雇用条件を丁寧に説明してくれる」を選んだ人の声
- こちらから雇用条件を聞かなくても最初に説明をきちんとしてくれる会社は信頼ができると思うから。
- 不安だらけなときに丁寧に説明してくれると、働いた時のイメージがしやすくて助かる。
まずは応募者の緊張をほぐすことが大切
面接の際、応募者は「受かりたい」「ミスできない」という気持ちが働くため、強い緊張状態にあります。そのため上手くアピールできなかったり、聞きたいことが聞けないことが少なくありません。面接官は応募者と「会話」をするイメージでリラックスさせ、相手の良いところを引き出すように心がけましょう。
また、「こちらから雇用条件を聞かなくても最初に説明をきちんとしてくれる会社は信頼ができる」という意見があるように、特に残業の有無や昇給などの雇用条件に関することは、応募者からは聞きにくいものです。面接官から丁寧に説明することで、応募者に誠実さが伝わり良い印象になるはずです。
2 面接で言われて「ここで働いてみたい」と思うのはどれ?
「ここで働いてみたい」と思う一言を聞いたところ、「シフトの希望はちゃんと聞くよ」(37%)が最も多く、「君みたいな人が欲しかったんだよ」(33%)が2番目に多い結果となりました。
【1位】「シフトの希望はちゃんと聞くよ」を選んだ人の声
- 自分の自由時間がほしいし、仕事を優先にするのは嫌だなと思うから。
- 学校の行事や所用で時間が変更できたりすれば家庭と仕事の両立ができるから。
- 過去働いて来た職場ではあまり融通が利かないと言われて来たので、希望を受け入れてくれるのは嬉しいですね。
【2位】「君みたいな人が欲しかったんだよ」を選んだ人の声
- 必要とされている感じがするし、頑張ろうという気持ちになるから。人間、必要とされてなんぼだと思う。
- 子供もある程度大きくなり、ずっと続けられるやりがいのある仕事がしたいので、自分を必要としてくれるところで働きたい。
ポイントは自分のことを考えてくれる職場かどうか
応募者に対する面接の「口説き文句」は様々ありますが、何よりも相手のことを考えて尊重する気持ちがあるかどうかが、応募者にとってポイントになるようです。
「シフトの希望をちゃんと聞く」というのは、働きやすい環境を用意するという意思を伝えることになります。たとえシフトの調整が難しい店舗の場合でも「君みたいな人が欲しかった」という言葉で応募者個人の価値を認めることで、他の誰でもない自分が「必要とされている」「頑張ろうという気持ちになる」となるはずです。
3 面接の時「この職場大丈夫かな?」と気になってしまうのはどれ?
「この職場大丈夫かな?」と思うことを聞いたところ、「面接中、別のところから怒号が聞こえる」(34%)が最も多い結果になりました。
【1位】「面接中、別のところから怒号が聞こえる」を選んだ人の声
- ここに就職したら自分も怒鳴られるのかと尻込みしてしまいそうです。
- 職場に怒鳴り声が飛び交うような場所では働きたいと思えないので。
- これから頑張ろうと思っているのに不安になってしまいます。ブラックかと心配になります。
【2位】「お店や部屋、トイレが汚い」を選んだ人の声
- 職場環境が悪いところは、働く人を大事に扱おうという会社の姿勢があるのか心配。
- 今までの経験から。職場が乱雑なところは、本当にロクなところがなかった。逆にキレイだとしても、いいということではないかも知れないが、汚いのは本当に100パーセントダメだった。
普段から働きやすい職場環境を作ることが、面接時の好印象に繋がる
近年「ブラック企業」や「ブラックバイト」という言葉が社会に浸透してきており、応募者も最もその点についてデリケートになっています。選択肢の中で最も「ブラック」感が強い「怒号が聞こえる」が不安を与える理由として一番多く選ばれていますが、他の選択肢にも票が分かれており、人によってチェックするポイントは様々だと言えそうです。
面接側の取り急ぎの対応としては、面接部屋に静かな場所を選んだり、部屋やトイレを清潔にする、といったことが挙げられますが、「スタッフが疲れていないか」や「楽しそうに働いているか」といったことは、普段からスタッフに配慮した職場環境作りをしていなければ見抜かれてしまいます。
遠回りなようですが、働きやすい職場環境を普段から整えることが、店内の清潔さやスタッフのイキイキとした表情に反映され、結果的に面接に来た応募者に良い印象を与える決め手となるのではないでしょうか。
まとめ
- 応募者の緊張をほぐすためにリラックスできる雰囲気作りを心がけ、仕事内容だけでなく雇用条件もしっかり説明する。
- 面接の口説き文句には「相手を尊重する気持ち」が必要。
- 普段から働きやすい職場環境を整えることが面接時の好印象に繋がる。