株式会社寿幸(トシユキ)が始めたアルバイト定着率UPの秘策とは?
- お役立ちインタビュー
株式会社寿幸(トシユキ)は、鉄板焼きの「鉄板神社」、焼きそば専門店の「寿座」など、大阪を中心に多くの店舗を経営している会社です。
以前は、スタッフが定着しないことに悩みを抱えていたそうですが、ある取り組みを始めたことで大きく改善されたそうです。スタッフの定着率アップのカギを寿幸の事例から探っていきます!
目次
アルバイトが定着しない!その問題は「社員との区別?」
寿幸は社員の多いお店です。定着しないと悩んでいたのはアルバイトスタッフでした。
社員が多いからアルバイトの負担は少ないのでは?と思いますが、社員が多いゆえにアルバイトの仕事と社員の仕事が無意識のうちに区別されていたのかもしれません。
そこで、社員だからアルバイトだからといって大きな区別をせず、「働いている人全員が幸せになれること」という行動指針を元に、お店の改善を始めたのです。
アルバイトの定着率をあげた!3つの改善ポイントとは
寿幸は「働いている人全員が幸せになれること」の具体的な策として、アルバイトスタッフにも「お店の一員として、戦力になってもらう」ことが必要なのではと考えました。そこで行った3つの改善は次のとおりです。
改善ポイント①:新人アルバイトを「一人ぼっちにしない」
飲食店でアルバイトが辞める理由、特に新人が辞めていく理由の多くは「店の雰囲気になじめないこと」だといいます。多くのスタッフが働く忙しい飲食店は、仕方がないとはいえ、新人さんが一人ぼっちになりがち。忙しすぎて面倒が見られない、結果育つ前に辞めてしまう…そんな図式ができあがってしまうのです。
そこで寿幸では、新人バイトに必ず「専属の社員スタッフ」をつけることにしました。専属のスタッフは仕事を教えるだけでなく、他のスタッフと馴染めるように気を配ったり、お店の文化を伝えたり、とても細やかな対応をします。そして、店内だけでなくLINEで声かけをするなど、プライベートでのフォローも行います。
「一人ぼっちではない」そう実感することで、新人のアルバイトスタッフは、この店のためにがんばろう!と思ってくれるようになったのです。
改善ポイント②:形だけじゃないスタッフのための「定期ミーティング」
いくら最初に手厚くフォローしたといっても、それだけでは定着率アップにはつながりません。この店でがんばろうと思い続けてもらうためには、定期的なフォローが必要です。
そのために寿幸が行ったのは、月に一度の全員ミーティングです。ミーティングといっても、前月の反省点を伝えたり今月の目標を共有したりといった、お決まりのものではありません。社員もアルバイトも全員が顔を合わせ、困っていることはないかヒアリングし、それを改善するにはどうすればいいかを考えます。もちろん日ごろから、ミーティングで率直な意見を言い合える雰囲気づくりをしておくことは言うまでもありません!
アルバイトスタッフは「常に気にかけてもらっている」ことを実感し、この店でずっと働こうと思うようになってくれたのです。
改善ポイント③:「お互いを認め合う!」仲間のありがとうが集まる社内掲示板
人は褒めてもらったり認めてもらったりするとやる気がでますよね?スタッフを褒めることを意識している店長さんも多いかもしれませんが、一人で全員を褒めるのってなかなか大変ですよね。スタッフの数が多く忙しい飲食店なら、なおさら難しいかもしれませんね。
そこで寿幸では、「明るい社内掲示板」の設置を始めました。スタッフ同士の業務連絡の掲示板ではありません。
「今日はヘルプにきてくれてありがとう」
「たくさんシフトに入ってくれてありがとう」
「オムライスの作り方を教えてくれてありがとう」
「ニコニコ笑顔でみんなを和ませてくれてありがとう」など、社員同士、アルバイト同士、社員からアルバイトへ、アルバイトから社員へと、誰もが感謝の気持ちを伝えあう掲示板です。
しかも、お客様や一般の方がみられるオープン掲示板なんですよ。
https://toshiyuki-spirits.hooop.me/feed/
アルバイトスタッフも「認められる」「褒められる」ことで、やりがいをもって仕事に取り組むことができるようになったのです。
まとめ
寿幸が考える「定着率アップ」の秘策は、アルバイトスタッフがやりがいをもって働くことのできる職場環境づくりです。
・新人を一人ぼっちにしない
・定期ミーティングを行う
・お互いを褒め合う
この3つをヒントにして、あなたのお店ならではの「定着率アップ」の方法を見つけてみませんか?