オススメ「慕われ本」 脱・世代の壁! コミュ力アップ本
- お役立ちインタビュー
2回好評だった特別企画「夏の課題図書」。今回は、長年フリーランスや大手企業で生き抜いてきた「処世術を学びたい」著名人3名に、様々なシーンで「アルバイトスタッフに慕われる店長になるため」の書籍を推薦していただきました。
目次
脱・世代の壁! コミュ力アップ本
シニアや主婦、10代の学生などあらゆる年齢層のスタッフに慕われたい。世代間のギャップに負けずにコミュニケーションを取る方法を学ぼう。
どうすれば自分の気持ちが楽でいられるか
『職場の理不尽 めげないヒント45』 新潮新書/石原壮一郎 岸良祐司
ビジネス社会に生きる20~30代の悩みに、経営コンサルタントの岸良祐司さんと答えた内容をまとめた本です。相談の多くは、自分と異なる世代とのコミュニケーションの取り方。「本部の上司が定めた店のルールと現場の声の板挟みになっている」「スタッフが指示を聞かない」「スタッフの売上に対する意識を高めたい」など、スタッフとのやり取りに悩む店長の指針になるでしょう。思うようにいかない時は、「どうすれば自分の気持ちが楽でいられるか」を考えることが重要。仕事がうまくいく実用的な思考法を学べます。
新潮新書/石原壮一郎 岸良裕司
コラムニスト 石原 壮一郎
1963年三重県松阪市生まれ。埼玉大学教養学部卒。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』(扶桑社)でデビュー。『大人の女養成講座』(扶桑社)や『大人力検定』(文藝春秋)など、「大人」をテーマにした著書を数多く発表している。2012年に「伊勢うどん友の会」を立ち上げ、故郷の名物・伊勢うどんの応援をスタート。2013年、世界初の「伊勢うどん大使」(伊勢市麺類飲食業組合&三重県製麺協同組合公認)に就任した。
石原壮一郎公式サイト「大人マガジン」 http://www.otonaryoku.jp/
「人」と「組織」のストレス対処法
『逃げない・めげない カイシャ道』 ミシマ社/藤井大輔
私の約19年間の会社員人生で学んだこと、経験したことをベースに、第1部はコミュニケーション、第2部はマネジメントについてまとめています。本の中で「リーダー」について触れているのですが、店長に置き換えて応用できるでしょう。「良かれと思ってやったのに、全然相手に伝わっていなかった」ということはありませんか? 相手に物事を伝えるコツは、年齢問わず、相手のタイプをつかむこと。「人」にまつわるストレスに対処するためのコミュニケーションスキルを学んでみてください。
ミシマ社/藤井大輔
編集者 藤井 大輔
1973年富山県富山市生まれ。大阪大学経済学部卒。月刊誌の編集者を経て、1995年リクルートに入社。『ゼクシィ』『ダ・ヴィンチ』などの雑誌編集に携わる。2004年、フリーマガジン『R25』を創刊から手掛けた初代編集長就任。2013年に同社を退職し、現在は「アポケアとやま」取締役として地元・富山の総合介護福祉事業を手掛ける。著書に『「R25」のつくりかた』(日本経済新聞出版社)。
「アポケアとやま」公式サイト http://www.shinjyou-hills.jp/
ジェネレーションギャップを楽しむ
『いつのまにか変わってる 地理・歴史の教科書 ~あなたの知識はもう役にたたない~』
マイナビ(旧 毎日コミュニケーションズ)/加藤ジェームズ
地理・歴史の内容を世代別、教科書別にまとめた一冊です。たとえば、「白村江の戦い」の読み方。50代以上の方が学んだ教科書では「はくすきのえのたたかい」と表記されていましたが、現在は「はくそんこうのたたかい」も併記されるようです。ほかにも、「大化の改新」は「乙巳の変(いっしのへん)」、「踏絵(ふみえ)」は「絵踏(えぶみ)」と呼ぶなど、「え?そうなの?」と驚くことが多い。同じ出来事でも学んだ時期で表記が異なるので、こうしたジェネレーションギャップを楽しみながら、コミュニケーションのきっかけにしてみるのはいかがでしょうか。
マイナビ(旧 毎日コミュニケーションズ)/加藤ジェームズ
「デイリーポータルZ」編集長 林 雄司
1971年東京都練馬区生まれ。「東京トイレマップ」「Webやぎの目」などインターネット黎明期からウェブサイトを制作、運営に携わる。1999年ニフティに入社。2002年に「デイリーポータルZ」を立ち上げ、2014年現在では月間来訪者数150万人を超えるまでに成長させ、独自のエンターテイメントを提供する。編著書は『死ぬかと思った』(アスペクト)など。
デイリーポータル Z:@nifty http://portal.nifty.com/