大学生から見た“魅力あるアルバイト”とは!?特別企画 大学生座談会
- お役立ちインタビュー
参加者
アルバイトと言えば、ファーストフード、コンビニのイメージ
まず、これまでのアルバイト経験、現在の状況について聞かせてください。
大高高校3年間は自宅近くの和食料理店、大学へ入ってから9カ月間豊洲の大手DIYショップで働き、塾講師なども経験して、今は秋葉原のラーメン店で働いています。
鈴木私は大学1年生の時、自宅近くのファミレスで半年ぐらい働き、今は居酒屋さんです。
中田最初はファミレスだったのですが、すぐに辞めて東京駅構内のカフェ、塾講師を経て、今は亀戸のカフェで働いています。
村尾ずっと塾の講師をやっていました。勉強が忙しくなってシフトに入れなくなって、それでも最初は「来られる時でいいよ」とシフトが空いたときに連絡をもらっていたのですが、室長が変わってから声がかからなくなり、そのまま辞める感じに。今は何もやっていません。
橋本大学入学当初1カ月間は、地元のコンビニで夜間バイトしていたのですが、1カ月くらいで引っ越すことになったので、そこを辞めて、今はファーストフード店で働いています。
どうしてそのアルバイトをすることになったのか、教えてください。
村尾自分が小学生の頃から通っていた塾で、大学合格と同時に先生に講師として働かないかと誘われて。高校時代、友だちに勉強を教えるのが好きだったので楽しそうかなと思って始めました。
中田東京駅のカフェは時給が高かったので選びました。でも、店長が厳しかったので辞めました。今のカフェは通学定期圏内ということと、その街に行く機会が多いので選びました。
鈴木最初のファミレスは初めてのバイトで、自宅の近所でした。「バイトと言えば、ファミレスでしょう」と思っていたので迷いなくファミレスにしました。
バイトと言えば、ファミレスのイメージ?
中田正直、大学1年の最初はどんなバイトがあるのか全然わからず、コンビニ、ファミレス、塾講師しかイメージになかったです。
大高僕は親の紹介で、高校3年間、和食料理屋でバイトしていたので飲食店はもういいかなと。大学生になったら本屋で働きたくて3店舗ほど受けたのですが、受験が終わったばかりの時期で、まだ高校生だったせいか全部不合格。最後に受けた本屋の階下にあった大手DIY雑貨ショップを、若干やけくそで受けたんです(笑)。そうしたら運よく合格。そこではいろんな仕事を任せてもらえてすごく楽しかった。家からも大学からも通うのはやや不便だったけれど、9カ月と結構長く働きました。それから塾講師を2つやって、今のメインは秋葉原のラーメン店。単純に秋葉原へよく行くのと、自分がラーメン好きだから選んだ感じです。
店長の対応とシフト制が学生には重要
実際に、アルバイトをしてみてどうでしたか?
村尾塾のフレンドリーな雰囲気は想定してたイメージの通りで、いいなと思いました。ただ、問題のプリントを自分で作成しなくちゃいけなかったり、小学生とのコミュニケーションが結構大変でした。
大高小学生に勉強を教えるのは本当に大変。僕も塾講師を2つ掛け持ちしていて1つは辞めたのですが、理由は仕事が大変なわりに時給が低かったから。でも、収入が減るのは困るから、辞めようと思った時点から次のバイトを探し始めて、今のラーメン店を見つけたので、その塾を辞めました。ラーメン店は時給1,000円で、朝や晩に入ると時給が20%アップになるんです。だから割がいいんですよね。
村尾僕の塾は、時給は1,000円だったのですが、30分前には入らなくちゃいけないし、予習もしなくちゃいけない。まあ、それでも長く続けたのは、教えるのが楽しかったし、この経験は自分の勉強になると思ったからですね。
中田私の場合、最初の東京駅のカフェは本当に忙しかったのですが、忙しいバイトがやりたかったので、そこはイメージ通りでした。でも、店長が感情的で、バイトに対して理不尽なことですぐに怒るんです。他の社員さんがフォローしてくれたのですが、ちょっと無理だなと思って、バイトを大量募集するタイミングに合わせて辞めました。
今のカフェの店長は最高です。みんなのことを考えてくれているのがよくわかる。バイトが終わっても、裏の事務所で店長と1時間くらい話してから帰ることも多いんです。だから、店長ってすごく大事だなと思いました。今の店長から「この日、入れないかな?」と頼まれたら、多少無理してでも入ってあげたいと思いますもん。
でも、店長の良し悪しは入ってみないとわからないですよね?
中田そう、そこが辛い。だから、最近はクチコミを参考にしています。友だちが働いていて「いいよ!」と言ってくれると安心。
鈴木私が最初に入ったファミレスの店長もすごく優しくて、社員の方々もみんないい人で、仕事を1から丁寧に教えてもらいました。それと、何よりよかったのは固定シフト制ではなかったこと。毎週、翌週の予定を聞かれてシフトを組んでもらえたので、サークルや遊びの都合に合わせてバイトに入る日を決めることができたんです。それが、私にとってはすごく大きかった。
では、そこを辞めたのはなぜ?
鈴木店長が変わり、固定シフト制になったので。今の居酒屋さんもシフトは毎週、翌週分を出せばいい「週制」だったのと、時給の良さで選びました。
中田やはり学生だとサークルや勉強の方が大事で、サークルをちゃんとできた上で、それでもやれそうならバイトをするっていう感じだと思う。私も最初のバイトを辞めたのは「サークルを頑張りたいのに、こんなにバイトしていていいのかな」と思ったからです。
橋本さんはコンビニやファーストフードでバイト経験されていますが、いかがですか?
橋本僕はコンビニでも今のファーストフードでも、とにかく接客が大事だと思っています。だから、しっかりアイコンタクトをとって、ハキハキと「ありがとうございます」など言うように心掛けています。そのせいか、お客さんからも新しく来た店長からも「接客がいいね」とお褒めの言葉をいただいたりして、そういうのがすごく嬉しいんです。ただ、「自分がお客さんだったら、こんな風にしてほしいな」と思うサービスをアルバイトの立場では、なかなか実現できないのが悔しいですね。
アルバイトでは実現できなかったサービスとは、例えば?
橋本開店中は床掃除をしないようにするとか、できる限りアツアツのポテトを出したいと思って、店長にそう言ってもなかなか受け入れてもらえなくて。お客さんからクレームで上がってくるとすぐに対応してくれるのですが。
暇な時間を有効活用できる短期派遣が人気
みんなの周囲で人気のアルバイトって何ですか?
鈴木日雇いとかの派遣が人気。今のバイト先の居酒屋は、基本的に夜の勤務。だから昼間、空いてしまう日があるんです。そういう時にイベントキャンペーンなど、単発のバイトを入れられるとすごく嬉しい。とりあえず近々そういう単発バイトの情報が送られてくるメルマガに登録する予定です。
大高あと、スタバ(スターバックス)、マック(マクドナルド)、ユニクロは就活に強いイメージが強いから、バイトしている学生は多い。特にスタバは、マナーからちゃんと教えてもらえるのがいいって。
中田「オープニングスタッフ募集」も人気。みんな一緒にスタートだから先輩もいないし、同期みたいな感じになれるのがいい。でも、入ってすぐ「あ、何か違った」って思って、すぐに辞める人も多いけれど。
ちなみにバイトでだいたい1カ月、いくら稼ぎたいと思っているのですか?
橋本僕は一人暮らしなので7万円。
大高僕は5万円くらいかな。
鈴木理想は10万円だけど、平均すると約4~5万円ですね。サークルが忙しくてなかなかシフトが入れられなかった時は、2~3万円の月ももちろんあります。
電話応募は店の応対で印象が変わる
応募や面接で嫌な思いをされたことはありますか?
村尾新しくバイトしようと思って電話したら「店長がいないから明日かけて」と言われ、翌日かけ直したのに、またいなくて。その次の日にかけたら今度は全然電話がつながらなくて…ということがありましたね。
店のスタッフの間で情報共有がされていなかったのですね。みなさんが店員として、そういう電話を受けることもありますよね?
鈴木私なら、「今店長がいないので、戻ったらこちらから折り返します」と言います。
応募する時は、電話ですることが多いのですか?
鈴木私はバイトを始めたいと思ったらすぐに決めたいし、ニュアンスを直接伝えたいので、電話で応募しますね。
面接でのエピソードを教えてほしいのですが
大高こちらは採用してもらう側で受け身というのもあるせいか、どうしても先方が高圧的に感じることがあります。「条件はこうだけど、大丈夫?」という口調が強く聞こえて怖いなと思ったことはありました。ちょっと無理して「大丈夫です」って言ってしまったり。
ところでバイトの場合、どれくらい働くと「長い」という感覚なのでしょう?
大高高校時代3年間ずっと同じバイトをしていたので、それが一番長いけれど、小売業の9カ月も長いと思いました。9カ月だと、学生生活の約4分の1。学生時代はいろいろ経験できる時だけに、バイトもいろいろ経験しておきたい。今のラーメン店も将来やりたい仕事ではないですが、学生時代にしかできないバイトだと思ってやっています。
橋本僕が働くファーストフードは、意見が通らないジレンマはあるけれど、店の雰囲気がいいし、スタッフ同士も仲が良くて、よく一緒に飲みに行ったりもしています。だから、僕は、学生の間はずっとここでアルバイトしようと思っています。ただ、就職となると話は別。他を考えたいと思います。
なるほど。本日はいろんなお話が聞けました。本当にありがとうございました。
今回の座談会で見えたポイント
長く続けてもらうには、店長の面倒見の良さや、スタッフ同士の仲の良さがカギ。
サークルや学業を優先したい学生には、早くからスケジュールを出さなければならないシフト制が敬遠のもとになることもある。
バイト先を転々と変える理由の一つに、学生時代にいろいろな経験をしておきたいという思いがある。そのため、多少しんどくても、様々な経験をさせてくれるところを好む。
長期バイトに「短期派遣」を掛け持ちする人も多い。
電話対応は重要。誰もが電話対応できるようにスタッフ間で事前に情報共有しておくべき。