効果的な店頭募集方法はこれ!無料DLできる求人ポスターテンプレート
- 求人広告ノウハウ
そこまで急ぎではないけれど、もし偶然いい人が応募してきてくれたら採用したい……そんな温度感のときに使い勝手がいいのが求人ポスターです。PowerPointやWordなどで自作して店頭やお手洗いなど目立つところに貼ってしまえば、お金をかけずにいつまでも募集をかけ続けることができます。
しかし、自分で求人ポスターを作るのは意外に難しいものです。そもそも、一体どんな情報を載せればいいのか分からないという方もいらっしゃると思います。それに、法律上不適当な表現をしていないかどうかにも注意しなければなりません。
そこで今回のアルバイトレポートでは、無料でダウンロードしてご利用頂けて、マジックで文字を書きこめばすぐに使える、簡単な求人ポスターのテンプレートをご用意いたしました。本稿では、テンプレートをもとにした適切な求人の書き方から、よりたくさんの応募を集めるためのひと工夫までを解説していきたいと思います。
目次
どんな情報を載せるべき?必要な情報や求職者が重視するポイントなどを簡単に解説
まず、求人ポスターに必要な項目とはいったい何なのでしょうか?厚生労働省は、改正職業安定法に基づき、企業にとって最低限明示しなければならない労働条件等を下記のようにまとめています。
出典:厚生労働省HP 募集企業向けリーフレット
たとえ自作のポスターであっても、人を募集する際には原則的にはこの条件を満たさなければなりません。
しかし、求人ポスターの場合は、これだけの情報を載せきることはかなり難しいように思います。そこで、そのような問題に対して厚生労働省は、『求人票のスペースが足りない等、やむを得ない場合には、「詳細は面談の時にお伝えします」などと書いた上で、労働条件の一部を別途明示することも可能です』という回答を出しています。
ですので、ポスターには“求職者が重視する情報”を最低限記載し、初回の面接など募集主と求職者が最初に接触するまでに、ほかの足りない部分を補足するようにしましょう。
求職者が応募の際に重視する情報とは何か?
では、求職者が応募の際に重視する情報とはどのようなものなのでしょうか?パーソルプロセス&テクノロジーが2017年5月に求職者6200人を対象として実施したアンケート結果を紐解くと、求職者が特に重視する項目は大きく以下の5つに分類されることが分かりました。
・仕事内容(興味が持てるか、自分に出来そうか、やりがいがあるか)
・お金(時給や交通費の有無)
・シフト(自分の生活サイクルとマッチするか、融通が利くか)
・勤務地
・雰囲気(社員やアルバイトの仲は良いか、職場は清潔か)
※設問:アルバイト・パートの仕事を探す際に重視するものを教えてください
雰囲気に関しては、ポスター上で表現するには少々ハードルが高いので、無理に項目を設けるのはやめたほうが良さそうです。また、店頭や店内に掲示されたポスターを見ることができるような状況であれば、求職者は実際の職場を直接その目で見て雰囲気を確認すると思われます。なお、求職者の下見対策はこちらの記事(求職者が下見の際にチェックしたいポイントは?)を参考にすると良いでしょう。
よって、「仕事内容」「お金」「シフト」「勤務地」の情報と、さらにこれらに応募する際に最低限必要と思われる「店舗名」「募集職種」「応募先」の情報を加えれば、求人ポスターとしては十分といえるでしょう。
マジック1本あれば作れる!無料のポスターテンプレートとその使い方
それでは、実際に求人ポスターをご覧いただきながら、記載時のポイントについて解説していきましょう。
求人ポスターのテンプレートはこちらから無料でダウンロードできます。
▸店舗名
これらはシンプルに記載しましょう。漢字や外国語が読みづらい場合はフリガナをふると良いでしょう。
▸職種
求職者が想像しやすいような名称を使用しましょう。一般的に想像してもらうことが難しい、もしくはより魅力的に見せたいという場合は、ちょっとした一言メモを書き加えてみると良いかもしれません。
ex.「まかない大盛り無料!」ホールスタッフ
▸仕事内容
こちらも、求職者が仕事内容をある程度想像できるような文が望ましいです。とはいえ、あまり書き込み過ぎても、求職者に「自分には難しそう」と思われてしまうかもしれないので、ほどほどの分量にしておいたほうが良さそうです。
ex.お客様のご案内やご注文伺い、皿洗いなど
▸給与
求職者が一番重視する項目なので、できるだけ大きくはっきり記載しましょう。交通費など給与以外の+αがある場合はそれもしっかり記載するとアピール力を強めることができます。なお、求職者が特に気にするポイントゆえ可能な限り応募以降のギャップを無くすことが望ましいので、試用期間中に給与変動がある場合はしっかり記載しておきましょう。
ex時給980円(研修期間3ヶ月、960円)交通費支給!
▸シフト
勤務時間帯と週何日出勤が必要かは最低限記載しましょう。可能なら、できるだけたくさんの求職者にマッチするように、勤務時間例をいくつか出しておくのが望ましいです。
▸勤務地、連絡先
これらはシンプルに記載しましょう。漢字や外国語が読みづらい場合はフリガナをふると良いでしょう。
理由のない限定表現は避けるべき
虚偽の内容だったり公序良俗に反する内容の場合はもちろんNGですが、それ以外でも気付かないうちに相応しくない表現を知らずに使ってしまうことはあり得ます。
例えば性別についてですが、警備員を男性限定で募集したり女子更衣室の清掃スタッフを女性限定で募集するなど合理的な理由がある場合以外は、男女雇用機会均等法の観点から、性別を限定した募集をすることは相応しくありません。これは人種、国籍、宗教、出身地などについても同様なので、言葉選びには十分気を付けるようにしましょう。
ポスターを使う際は情報が古くならないように気を付ける
運用の際に気を付けて頂きたいのは、ポスターで出している情報が古くならないようにすることです。
例えば、求人サイトで出している最新の時給が何年も壁に貼り続けた求人ポスターと違っていたとき、求職者は不安を覚え、もしかすると応募するのをやめてしまうかもしれません。ましてや、気付いたらポスターの時給が最低賃金を下回る額だったということが起こった場合、店舗のイメージを大きく損なう可能性があります。ポスターは常に最新の情報にアップデートしましょう。
こんな工夫がおすすめ!すぐできる、求人ポスターの応募を増やすアレンジ術
前項では、職場の雰囲気を伝えるのはハードルが高いとお伝えしましたが、雰囲気を少しでも伝えられるポスターになると、より求職者の目を惹くことができるようになります。
このように、従業員や職場の写真をポスターに重ねて貼り付けることによって、文字では伝わりづらい雰囲気を補うことができます。また、アルバイトに協力してもらってメッセージカードを添えるなどもよいかもしれません。
それでもやっぱり応募が来ない!そんなときに採るべき別の募集方法はこれ
求人ポスターは無料で掲載し続けられるという利点がある一方、応募数という観点で見るとほかのいくつかの手法と比べるといまひとつという欠点もあります。こちらは、前出と同じくパーソルプロセス&テクノロジーが2017年5月に求職者6200人を対象として実施したアンケート結果です。
▸設問:過去1年間でアルバイト探しに利用したことがあるものを教えてください。
各世代ごとに特徴はあるものの、全体をみると、PCサイトやスマホサイトでアルバイト求人を探したことがある求職者が約半数ほどもいるのに対して、求人ポスターで求人をアルバイト探したことがあるのはわずか1割程度に過ぎません。
また、実際に店舗を利用したり店舗周辺をたまたま通りがかった人にしかアピールできないという弱点もあります。
複数人を採用したい、採用納期が決まっているなど、採用難易度や緊急度が比較的高い場合は、利用度や露出度の高いPCサイトやスマホサイトなどで求人を検討するとよいでしょう。
まとめ
今回は、求人ポスターのテンプレートをご用意したうえで、適切な求人の書き方から、よりたくさんの応募を集めるためのひと工夫までを解説いたしました。
求人ポスターは一度作ってしまえばいつまででも無料で募集をかけ続けることができる一方、自作するぶん言葉選びや情報管理には気を付ける必要があります。また、ほかの手段と比べて効果や即効性などでは見劣りする場合もあるので、店舗の人員状況に合わせて求人ポスター以外の適切な広告媒体を選定することが大切です。
求人ポスターのテンプレートはこちらからダウンロードできます。
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