バイトで稼ぐ金額はいくら?学生・主婦・フリーター・シニアのバイト代を調査

  • 市場動向

 

アルバイト・パートの採用にあたっては、採用したいターゲットを知ることが先決です。求職者たちへの深い理解は、募集・採用のアシストになるでしょう。そこで、今回はアルバイトに従事している学生、フリーター、主婦、シニアに「お金」「時間」について調査を実施。第1回は「お金」編です。採用したいターゲットについて理解を深めるとともに、募集条件の検討、シフト組みの参考にご活用ください。

調査概要

【調査地域】 全国(インターネットリサーチ)
【調査対象】 18歳~79歳、アルバイト・パート就業者。以下の属性で各100サンプル(合計400サンプル)
学生、フリーター(19歳~34歳)、主婦(主夫)(24歳~59歳)、シニア(60歳~79歳)
【調査期間】 2016年3月19日~3月21日

アルバイトで稼ぐ金額 学生は約6万円、フリーター、主婦、シニアは約10万円

まず、「アルバイトで月にいくら稼いでいますか?」の回答から、求職者のリアルな経済事情を探っていきましょう。

表、グラフを見ると一目瞭然ですが、学生とその他の属性で傾向が異なっています。学生のバイト代の平均額は約6万円で、その他の属性は平均約10万円。稼いだお金のボリュームゾーンを見ても、学生の場合はやや低額帯で、10万円以上を稼ぐ学生に至ってはわずか6%。フリーター、主婦、シニアでは「6万円~10万円」「10万円~15万円」ゾーンが目立っています。

フリーター、主婦、シニアがアルバイトで稼いでいる金額がほぼ同じであることは意外な結果かもしれません。フリーターについては「意外と稼いでいない」という見方もあるでしょう。フリーターが約10万円で生活できる背景には、「実家暮らし」が大半であることや、約2割がお小遣いや仕送りをもらっていることが挙げられます。

一方、シニアについては「意外と稼いでいる」という見方ができるかもしれません。「体力があるうちは働きたい」「アルバイトを通じて生きがいを感じたい」といった志向のシニアが多いこと考えられます。

主婦は今回の調査で最も稼いでいる属性になりましたが、バイト代が1万円~6万円の割合(3%)も最も低く、腰を据えてしっかり稼ぎたい主婦像が浮かび上がりました。データを細かく見ると、主婦の中でも子供の有無で違いがあり、子供を抱える主婦は平均額が若干低めという傾向が見られました。

フリーター、主婦の7割がバイト代は「生活費」

次に、アルバイトで稼いだお金を何に使っているかをアンケート。「交際費やプレゼント」「健康、美容」「学費、習い事」「貯金」「趣味、嗜好」「生活費」のうちから、当てはまるものを選んでもらうと、それぞれの志向性が見えてきました。

アルバイト代の用途について聞いたところ、どの属性でも「生活費」「貯金」と回答した人が多く、全体的に堅実な傾向が見られました。

その中で、回答がほど良く分散していたのは学生層。幅広い志向でバイトに臨んでいることが分かりますが、「趣味」「交際費」の割合が高いのが特徴です。若年層白書の調査によると、ひと月の交際回数(食事・飲み会)の回数は7~8回であることが分かっています。 また、「趣味」に重きがある点で共通しているのはシニアです。「ちょっとしたお金を稼いで生活に彩りを持たせたい」という余裕が見受けられます。全体の中では、学生とシニアは比較的生活の余裕が見られます。

フリーター、主婦は回答のバランスが似た傾向となりました。「生活費」「貯金」の割合が高く、最も堅実な属性と言えます。家に生活費を入れながら少しでも貯金をしておきたい、そんなマインドが強く垣間見えます。

ここまで求職者の「お金」にまつわるデータを分析してみました。次回のレポートでは、求職者の「アルバイトの時間」の実態にフォーカスしていきます。2回のレポートを合わせて採用計画、シフトプランの立案にお役立てください。

 

「アルバイトレポート」に掲載されている記事・図表の著作権は、全てパーソルプロセス&テクノロジー株式会社または正当な権利を有した第三者に帰属しています。
当該著作物を利用する場合には、出所の記載をお願いします。
また、編集・加工等をして利用する場合には、上記出所に加え、編集・加工等を行ったことをご記載ください。
WEBサイトに掲載される場合はこちらからお問い合わせください

ページトップへ

おすすめの記事