面接ドタキャンの背景に「履歴書提出」あり。面接率を上げる理想の履歴書とは?

  • 採用面接課題

 

求人にはそれなりの応募があっても、面接~内定までスムーズに進められない場合があります。最大のネックが「面接のドタキャン」です。「応募者がなかなか面接に来てくれない……」と頭を抱えている採用担当者も多いことでしょう。

ドタキャンの原因は様々ですが、大きな理由の一つに「履歴書」の存在が考えられます。経歴の記入、証明写真の用意などが応募者の大きな負担になり、面接のハードルが高くなっているのではないでしょうか。

そこで今回は、応募者にとって履歴書の作成はどれだけ負担なのか、そして応募者が考える理想の履歴書とは何か、若年層を対象にアンケートをとってみました。応募から面接へとスピーディーに進めていくために、ぜひ参考にしてみてください。

調査概要

【調査地域】 全国(インターネットリサーチ)
【調査対象】 アルバイト経験のある15歳~24歳の男女
【調査期間】 2015年1月15日~2015年1月17日
【有効回答数】 200サンプル

1.履歴書作成はどれだけ負担になっているのか

まず、履歴書の準備を負担と感じる若年層のアルバイト求職者はどれだけいるのでしょうか。実情についてアンケートをとってみました。

グラフ:【Q1】アルバイトに応募して面接が決まったとします。面接のために履歴書が必要だったとしたら

アンケートの結果、約7割の応募者が履歴書の準備を負担に感じていることが分かりました(グラフ左)。加えて、「履歴書の準備が原因で面接に行くことが億劫に感じたことはありますか?」という設問では「億劫になる」と回答した人が40.5%を占めています(グラフ右)。履歴書の作成は面接の心理的な障壁として立ちはだかっているようです。

「履歴書を書くのが面倒だから、面接に行くのはやめようか」と考える応募者は決して少なくないようです。そこには、どんな心理状況、背景があるのでしょうか。アンケート回答者のフリーコメントから、「履歴書が原因で面接に行くのが億劫になった理由」を拾ってみました。

回答者の声

  • 志望動機や自己PRを考えるのに時間がかかってしまう(20代男性)。
  • 履歴書に書けるほどの学歴、免許・資格などを持っていない(20代女性)。
  • 字が汚いので、ペンで書くことに抵抗がある。また、採用に関係ない項目を埋める作業を面倒に感じる(20代男性)。
  • 書き間違うと修正できないので、大きなプレッシャーを感じてしまう(20代女性)。
  • 履歴書の正しい書き方などを調べるのが面倒だ(20代男性)。

総じて履歴書記入が苦手・面倒という意見が多く見られました。学歴・職歴、免許・資格や志望動機などの要素を自己分析し、まとめて記入する作業に億劫さを強く感じてしまうようです。これらの回答からは、社会人経験を積んでいない若者らしさが感じ取れます。

また、履歴書はボールペンでの記入が通例で、「ミスは二重線や修正液で消したりせず、新しく書き直す」のが一般的です。記入ミスはできないというプレッシャー、書き直しの手間も履歴書へのハードルを高くしてしまうようです。

2.理想的な履歴書の提出スタイルとは

第1章のアンケート回答で、履歴書の作成が応募者の大きなプレッシャーになっていることが分かりました。では、今どきの求職者にとってどのような情報提出がベストなのでしょうか。本章では、求職者が考える「理想の履歴書」を探ります。

グラフ:【Q2】履歴書について、以下の中で一番良いと思うのはどれですか?

最多の支持を集めた「面接当日に現場で簡単な情報を記入するだけ」に次いで、「面接当日に写真や身分証明書を持参するだけ」が2位。実に7割の応募者が面接時に何らかの情報を提出するだけで済ませられる形式を希望しています。残りの3割は面接時の履歴書提出を望まない選択肢を選びました。

採用サイドからすると、採用可否を見極めるために面接時にはできるだけ判断材料を聞き出しておきしたい。これが本音です。面接時には、応募者から何らかの情報を提供してもらう必要があります。

履歴書を負担に感じる応募者と、最低限の情報を確保したい採用サイドの折衷案として、「面接時には身分証明書、証明写真のみを用意してもらい、職歴などの情報は別途記入してもらう」という案が考えられます。学歴・職歴、免許・資格、場合によっては志望動機や通勤時間などを記入できるシートを用意し、面接時に記入・聞き取りと合わせて進めていくのがベターです。ウェブからの応募なら、応募者が記入した情報をプリントアウトして面接に臨むのも有効でしょう。

これらの施策を取り入れたら、募集時に「履歴書の提出は不要」とアピールすることも可能です。結果として面接参加率の向上につながり、安定した採用を目指せるでしょう。アルバイトの応募者の負担を軽減し、フットワーク軽く面接に臨んでもらえる仕組みを整備していきたいですね。

まとめ

  • アルバイトの面接キャンセルには「履歴書の作成」が大きく関わっている。志望動機や職歴の詳細な記入、修正不可といった履歴書の特性がネガティブに感じられているようだ。
  • 理想とする履歴書提出方式を応募者に聞くと、「面接時に何らかの情報を提出するだけで済ませたい」層が約7割。職歴などはシートを用意して面接時に記入してもらったり、ウェブからの応募であれば応募情報をプリントアウトして面接に臨むようにしたりと、応募者の負担を軽減する施策を考えたい。

 

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