バイトに費やす時間を調査 学生・主婦・フリーター・シニアはどれだけバイトをしているのか?

  • 求職者動向

 

求職者の動向を知り、それに合った打ち手を考えていくことが人材採用のポイントです。そこで、アルバイトに従事している学生、フリーター、主婦、シニアに「お金」と「時間」について調査を実施。前回の「お金」編に続く今回は「アルバイトの時間」の実態をレポートします。採用したいターゲットについて理解を深めるとともに、募集条件の検討、シフト組みの参考にご活用ください。

調査概要

【調査地域】 全国(インターネットリサーチ)
【調査対象】 18歳~79歳、アルバイト・パート就業者。以下の属性で各100サンプル(合計400サンプル)
学生、フリーター(19歳~34歳)、主婦(主夫)(24歳~59歳)、シニア(60歳~79歳)
【調査期間】 2016年3月19日~3月21日

01.アルバイトの継続期間 主婦・シニアは「3年以上」が6割

まず、「1つのパート・アルバイトをどのくらい続けていますか?」の回答から、各層のアルバイトスタイルを分析してみましょう。

アンケートの結果、長期的に同じ職場で働く人が多いことが分かりました。学生以外の属性は、8割近くがアルバイトを「1年以上」続けています。なかでも長期的志向が特に目立つのが主婦、シニア層です。どちらの層も「3年以上」働いている人が約6割を占めます。安定的に長く働いてほしいなら、主婦、シニア層にターゲットを絞るのも一案でしょう。

長く続ける理由について聞いてみると、どの属性にも共通して「楽しいから」「やりがいがあるから」「条件(時給、距離など)が良いから」という意見が挙がっています。労働環境を整え、スタッフの働きやすさを高めていくことが長期的、安定的に働いてもらえる職場の秘訣です。

02.1週間のシフト数 学生、シニアは「3~4日」、フリーター・主婦は「5日」

続いて、1週間のシフト日数についてアンケートをとりました。

学生は、週「3~4日」が筆頭ではあるものの「1~2日」も多く、比較的シフト数は少ない傾向にあることが分かります。フリーター・主婦は共に週「5日」が約半数。生活費を稼ぐために腰を据えてアルバイトに臨み、週休2日感覚でシフトを組む人が多いようです。シニアでは週「3~4日」が最多ですが「5日」にも分散。生活費目的の層や、自分なりのペースで働きたい層など多様化が進んでいるのでしょう。

シフトの傾向を細かく見ていくと休日の稼働に差が見られました(表・グラフは割愛)。学生では、授業がない休日に働く人が多く、休日に「1~2日」働く人が7割強。一方シニアは休日の稼働は最も少なく4割強にとどまっています。週末にはしっかり休息をとったり、孫や子とのコミュニケーションに充てたりする人が多いのかもしれません。

続いて、一回のシフトでの勤務時間を調査しました。

学生と他の属性で異なる傾向が見られました。平日の勤務時間を見ると、学生では「5時間未満」が多く、比較的短時間のシフトを入れる傾向にあります。特に、「3時間未満」勤務が他の属性より目立って多いのが特徴です。他の属性は「5時間以上~8時間未満」に約半数が集中するなど、長時間勤務を志向する人が多いようです。

休日のシフトを見ると、短時間・長時間勤務がバランスよく分かれている学生に対し、他の属性は「3時間未満」が最多になるなど、短時間勤務派が優勢の結果が出ました。

03.アルバイト先への通勤時間は30分未満が6割以上!

最後に、アルバイト先への通勤時間をアンケート。全体的には通勤時間が短めの傾向で、「30分未満」が6~7割を占めています。学生・主婦・シニアでは「15分未満」が最も選ばれています。逆に45分や1時間かけて通う人はどの属性でも1割程度。家や最寄り駅などからアルバイト探しをするケースがスタンダードになっているようです。

まとめ

※シフト日数は1日単位で集計した場合で最多の日数

上の表は、2編にわたってお届けした「お金」「時間」レポートで分析した内容を大まかにまとめたものです。この表から、それぞれの属性の働き方のイメージがつかめるはずです。

 

次回の記事から、各属性について、さらに細かく分析して参ります。詳細は以下よりご覧ください。

主婦がパートをする背景事情をアンケート パートと育児の関係性とは?
主婦のパート観をアンケート 「パートをしていて良かった」と感じるのはどんなこと?
「フリーター」にはどんな人がいるのか?~フリーターの3タイプ及び7タイプの特徴を調査~

 

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