採用辞退が多いお店は要注意!応募者のアンケートから見つけた3つの問題点
- 市場動向
せっかく面接にきてくれても、結局採用辞退の連絡がきて、アルバイト人員の確保につながらない…そう悩んでいる店長さん。入社率が下がる理由について、考えたことはありますか?
応募者側の事情もありますが、もしかするとお店側にも何らかの原因があるかもしれません。「採用を辞退した理由」のアンケート結果を元に、問題を探っていきましょう。
目次
採用辞退の理由のここに注目!応募者の立場に立つことが大切?
まずは下図「採用を辞退した理由はなんですか?」をご覧ください。もっとも多い「別の仕事のほうが、仕事内容や条件がよかったため」というのは応募者側の理由ですが、その後に続く3つは店側にも問題がありそうです。
・仕事内容が想定していたものとは違っていたため
・求人原稿に載っている条件が実際と違っていたため
・職場や、店長・社員、面接官の雰囲気が悪かったため
~アルバイトレポート調べ~
◆調査概要 【調査手法】インターネットリサーチ 【調査対象】3年以内にアルバイトに応募したことがある学生・フリーター・主婦のうち、「応募したが、面接に行かなかった」、又は「採用を通知されたが、採用を辞退した」経験がある16~59歳までの男女 【サンプル数】 ・面接キャンセル層(応募したが、面接に行かなかった) 237名 ・採用辞退層(採用を通知されたが、採用を辞退した) 200名 |
つまり、この3つが大きな問題点として考えられます。1つずつどう改善していけばいいのか、チェックポイントをご紹介しましょう。
採用辞退の原因は仕事内容が違うせい?「求人原稿」のNG
面接してから、「想定していた仕事内容と違う…」そう感じさせてしまう理由は、面接時の説明と求人原稿の内容に差があったせいかもしれません。確かに応募してもらうために、求人原稿には「自分の店に魅力を感じてもらう」原稿を書くことはあるでしょう。でも誇大広告的な書き方をすると、結局採用辞退につながってしまう可能性があります。
求人原稿をチェックする際は、「間違ったことを書いていないか?」「相手に誤解を与えていないか?」という視点が必要です。他の人にチェックしてもらうなど、客観的な視点で確認するようにしてください。
<採用辞退につながるチェックポイント>
・アピール文は誇大表現になっていませんか?
・仕事内容は誤解を与えるような書き方をしていませんか?
お店の雰囲気は大丈夫?「お店の空気」のNG
毎日お店の中にいると、客観的に見るという感覚が薄れてしまうもの。忙しくて何となくギスギスした雰囲気になっていたり、スタッフたちに余裕がなかったり…。逆にスタッフに活気がないということもあるかもしれません。そうした雰囲気はお客さんだけでなく、面接にきた人にも伝わってしまいます。
採用辞退が気になっている場合は、お店の雰囲気を改めて見直してみてはどうでしょう。店員さんたちは笑顔で仕事をしていますか? バイトリーダーが必要以上に厳しく、他のアルバイトに強くあたったりしていませんか?
<採用辞退につながるチェックポイント>
・スタッフはいつも笑顔で仕事をしていますか?
・バイトリーダーの注意の声が、店内に聞こえてきたりしませんか?
「面接の対応」はどうですか?「面接時」のNG
面接時は、その人がお店に合う人かどうかをしっかりチェックする必要がありますが、その思いが強いあまり、必要以上に鋭い質問をしたり、相手に威圧感を与えたりしていないでしょうか? 逆にそうならないよう意識しすぎることで、面接自体がおざなりになって、「このお店、本当に自分を雇いたいと思っているのかな?」と思わせてしまうこともあるかもしれません。
応募者が面接時に感じる「雰囲気の悪さ」が、自分の店にもないか…。一度考えてみてはいかがでしょうか。面接中に相手の表情が曇ってしまったり、うつむいてしまったりという人が多い場合などは、何かしら問題が潜んでいるかもしれませんよ。
<採用辞退につながるチェックポイント>
・面接時、笑顔で対応していますか?
・面接時に応募者が終始緊張していませんか?
まとめ
採用辞退が続いている、採用辞退する人の割合が多いように感じる、そんな店長さんはぜひ一度、自分自身でお店のことを振り返ってみてはいかがでしょうか。
・求人原稿は誤解を与える書き方をしていないか?
・応募者にお店の雰囲気が悪いと感じられていないか?
・応募者に面接の雰囲気が悪いと感じられていないか?
ご紹介した「採用辞退につながるチェックポイント」を参考に、一度見直していただければと思います。