平均時給レポート2018年11月号

アルバイトの全国平均時給から地方・業界別平均時給まで。アルバイト採用の参考になる情報をお届けします。

概況

＜定義変更について＞
2016年5月データより市況感に合わせたサンプル数に変更。過去のデータについても2013年1月まで遡って再集計を行っております

【　全体　】～ 平均時給 1,046円。前年同月比44カ月連続で平均時給上昇

2018年10月の全国平均時給は1,046円（前月1,042円、前年同月1,035円）となりました。前月比+4円、前年同月比＋11円となり、前年同月比は45カ月連続で増加しました。求人数※は前月比98％、前年同月比142.2%となりました。
※2：「an」サイトの求人掲載数

【　エリア別　】～ 最低賃金改定にともない、関東・関西・九州・北海道エリアで
平均時給が上昇

エリア別平均時給は「関東エリア」が1,107円で最も高く、次いで「関西エリア」「東海エリア」が1,029円、「九州エリア」が927円、「北海道エリア」が920円という順になりました。都道府県別最低賃金改定の影響により、「関東エリア」「関西エリア」「九州エリア」「北海道エリア」は前年同月比を上回る結果となりました。特に「九州エリア」は63カ月連続、「北海道エリア」は45カ月連続で、前年同月比を上回る状況が継続しています。一方で「東海エリア」は、昨年から大型商業施設の新規出店やリニューアルオープンが相次ぎ、平均時給が増加傾向にありましたが、それも落ち着き10月は前年同月比-23円という結果になりました。

 

【　職種別　】～ お歳暮や年賀状仕分けのニーズが高まり、
軽作業系職種の求人数が増加

職種別平均時給は「専門職系」（1,259円）が最も高く、次いで「運輸職系」（1,190円）、「サービス系」（1,071円）、「事務系」（1,056円）、「技能・労務系」（1,043円）、「フード系」（1,007円）、「販売系」（972円）と続きました。「フード系」以外のすべての職種で、前年同月比を上回る結果となりました。「フード系」職種は、忘年会・新年会シーズンに向け、相対的に時給の低い郊外を含む幅広いエリアで採用が活発となり、平均時給は減少しました。「技能・労務系」に分類される仕分け・梱包など、軽作業系の職種では、お歳暮や年賀状の仕分けや物流倉庫の棚卸のニーズが高まり、求人数が増加しています。

【　解説　】～ 労働契約法と労働者派遣法改正の影響により、
「事務系」職種の求人数が増加

10月の全国平均時給は、前月比+4円、前年同月比＋11円となりました。例年10月は都道府県別最低賃金改定の影響により、平均時給が大幅に上昇する傾向にありますが、+4円の着地となりました。年末年始に向けて「フード系」職種の求人数が増加したことが1つの要因と考えられます。職種別では、労働契約法と労働者派遣法改正の影響により、契約期間を満了した従業員の代替として「事務系」職種の求人数が増加しはじめています。11月は、年末商戦に向けて引き続き各職種の採用が活発になることが想定されるため、平均時給は増加する見込みです。

平均時給

専門職系　平均時給（全国）

事務系　平均時給（全国）

販売系　平均時給（全国）

フード系　平均時給（全国）

サービス系平均時給　（全国）

運輸職系　平均時給（全国）

技能・労務系　平均時給（全国）

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