平均時給レポート2011年4月号

  • 市場動向

アルバイトの全国平均時給から地方・業界別平均時給まで。アルバイト採用の参考になる情報をお届けします。

概況

全国の平均時給980円
(前月973円、前年同月974円)
■ 全国 – 平均時給 980円。前月比7円の増額、前年比6円の増額
 2011年3月の全国平均時給は、980円(前月973円、前年同月974円)で、前月比7円の増額、前年同月比では6円の増額となり、前月比、前年比ともにプラスとなった
■ エリア別 – 4エリアで前年比プラスも 東海エリアは6カ月連続で前年比マイナス
 2011年3月のエリア別平均時給は、関東エリアが1,040円と最も高く、次いで関西エリア(992円)、東海エリア(968円)、北海道エリア(827円)、九州エリア(825円)となった。対前年増加率は、東海エリア(-1.1%)を除いた4エリアで前年比プラスとなり、全体では0.7%のプラスとなった。
■ 職種別 – 4職種で前年比プラス 販売系が4カ月連続プラスに
 2011年3月の職種別平均時給は、専門職系が1,196円と最も高く、次いで「運輸職系」(1,043円)、「事務系」(1,021円)、「サービス系」(972円)、「技能・労務系」(956円)、「販売系」(924円)、「フード系」(915円)と続いた。対前年増加率は、「専門職系」、「サービス系」はともに5カ月連続で前年を下回る一方で、「事務系」は14カ月連続、「運輸職系」で7カ月連続、「販売系」も4カ月連続前年比プラスと増加傾向が続いている。
【 解説:業界担当営業より 】
【 1月~3月時給動向 】 小売、外食など 震災の影響による求人も発生
 アルバイト平均時給は、2010年11月以降、前年同月比でマイナスが続いていたが、2011年3月にはプラスに転じた。

職種別にみると、以前から好調が続いている「事務系」「運輸職系」に加え、2010年12月以降、「販売系」も4カ月連続前年比プラスとなっており、より多くの職種で時給の上昇がみられる。求人数をみても、件数の増加傾向が続いており、徐々に優秀な人材確保が難しくなる状況が出始めている。その結果、人材確保に向けた時給引き上げの動きがみられてきたようだ。

また、2011年3月に発生した東日本大震災の影響で、3月後半には、全国展開する小売・外食系企業で、外国人スタッフの帰国による求人の発生がみられた。一方製造業では、3月から4月にかけて、電力や部品の調達の影響で稼働を休止していた工場が、現在、徐々に稼働を再開している。今後、稼働を休止していた期間分の生産の遅れを取り戻すため、5~6月にかけて製造工の欠員補充や増員を行う可能性があり、採用意欲の増加も見込まれる。

(SA営業統括部 マネジャー 大村 智一)

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