「デキる店長」のエリアマネージャーとのコミュニケーションの取り方

  • コミュニケーション・人間関係

店長になると、自分のお店のスタッフだけではなく、「エリアマネージャー」「スーパーバイザー」など、上司にあたる本社のスタッフともコミュニケーションを取り、さらに売上をアップし、お店が良くなっていくための戦略も考えて実行していく必要があります。

ですがエリアマネージャー、スーパーバイザーは1人で5~10店舗ほどを担当していることも多く、とても忙しい役職です。1つのお店だけを気にかけることはできません。
そうした忙しい上司に対しては、完結かつ的確なコミュニケーションが欠かせません。
そこで今回はデキる店長が心がけている「上司」とのコミュニケーション方法を紹介したいと思います。

お互いが協力し合い、良い成果を生む取り組みが実行できればお店のスタッフからも上司からもさらに信頼される存在になれますよ!

3点に気を付ければコミュニケーションはスムーズに

エリアマネージャーやスーパーバイザーとコミュニケーションをとる上で重要なのは①「物事を簡潔に伝えること」②「自分の考えを準備すること」③「エリアマネージャーの視点に立って考えること」の3点です。

加えて、もし可能であればお互いの役割分担を事前に明確にしておくと、コミュニケーションがよりスムーズになり、上司からは「どんどん仕事を進めてくれる部下だな」とより信頼され、更なる成果に繋がるという好循環となっていくでしょう。

以下では、①~③のポイントを活用した、コミュニケーションの具体例をご紹介します。

■アルバイトスタッフを社員に登用したい場合

アルバイトスタッフを社員に登用したいと考えた場合、職務権限上、店長が直接面接せずにエリアマネージャーが面接を実施してもらう企業もあるかと思います。
そんな場面で先ほどの3点に当てはめて考えてみます。

① 「物事を簡潔に伝える」

いつも一緒に働いている店長は該当スタッフのことをよく知っていますが、一方で、いつも一緒ではないエリアマネージャーは、店長ほどその人のことをよく知らないことも多いでしょう。そのため、面接前にスタッフのプロフィールや特徴を伝えておく必要があります。
履歴書にはない長所や短所、それを裏付けるお店でのエピソードをメモにまとめて事前に提出するような配慮が簡潔に伝えるポイントになります。

② 「自分の考えを準備する」

スタッフの人柄や性格を考慮した上で、事前に「こんな長所が社員になっても活きると思う」など、正社員にすべき部分について、なぜそのように考えたか共有するようにしましょう。
具体的な意見をもらえれば、エリアマネージャーも面接を進めやすくなりますし、判断もしやすくなります。自分の考えもなく、ただお願いするよりも良い結果に繋がることも多いでしょう。

③ 「エリアマネージャーの視点に立って考える」

アルバイトを社員に採用するにあたって、自身が評価しているポイントや自分のお店に対するメリットだけでなく、エリアマネージャーの担当区域全体にどんなメリットがあるのかも説明できるようにしましょう。
今回のケースでは、例えば「もし彼が社員になったら、〇〇さんの管轄内の場合、隣の店舗で働いたり、こういった仕事をしてもらうことで、会社としても円滑に業務が進行できるかと思います」といったかたちで、エリアマネージャーがさらに別の人に説明する時にどんな材料が揃っていると有利か、という視点を取り入れること良いでしょう。

※なお、事例とした「アルバイトスタッフを社員に登用したい」ケースの具体的な説得の仕方については、2017年6月に公開した“優秀なスタッフを正社員にするための「クロージングトーク」とは?”で紹介しているので、こちらも併せてご覧ください。

■店舗運営に悩んでいる場合

① 「物事を簡潔に伝える」

自分なりにスタッフとの関係性など店舗運営についての課題を事前にまとめておいた上で、「○点悩みがありまして……」と切り出してみましょう。
事前に議題をまとめることで話がスムーズに進みます。

② 「自分の考えを準備する」

「この課題に対しては、このような施策で改善をしていこうと思っています」と自分の考えとその理由を伝えた上で「〇〇さんはどう思いますか?」と質問しましょう。
課題と自分の考え、その理由がそろっていれば、エリアマネージャーも判断がしやすいです。

③ 「エリアマネージャーの視点に立って考える」

店舗経営で悩んでいる際、店長が感じている課題は主観的であることが多いので、できるだけ客観視して、俯瞰的にとらえることが大切です。
具体的な数字データや情報(出来事なども)が揃えられる場合は用意しつつ、「私はスタッフの××さんとの関係性が悪く業務がスムーズにいっていないことが課題だと思いますが、〇〇さんから見ていかがでしょうか? それとも他の原因が考えられるでしょうか」というように、できるだけエリアマネージャーの視点が入れられるようなアウトプットをすることを心がけましょう。

今回の記事では、店長の上司であるエリアマネージャーとのコミュニケーションの考え方とその具体例をご紹介しましたがいかがでしたか?
より良いお店にするために、より良い店長になるために、適切なコミュニケーションを取ることを心がけていきましょう!

*photo: xiangtao / PIXTA(ピクスタ)
*photo: Ushico / PIXTA(ピクスタ)
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