平均時給レポート2013年10月号

  • 市場動向

アルバイトの全国平均時給から地方・業界別平均時給まで。アルバイト採用の参考になる情報をお届けします。

概況

全国の平均時給974円
(前月973円、前年同月970円)
■ 全国 – 平均時給 974円。前月比1円の増加、前年比4円の増加
 2013年9月の全国平均時給は974円(前月973円、前年同月970円)で、前月比で1円の増加、前年同月比では4円の増加となった。また、「an」に寄せられた求人数(※)は前月比+21.0%、前年同月比+44.6%と、高い水準を維持している。
■ エリア別 – 関西エリアが前年比プラスに
 2013年9月のエリア別平均時給は、関東エリアが1,027円と最も高く、次いで東海エリア(970円)、関西エリア(961円)、九州エリア(848円)、北海道エリア(836円)の順となった。 対前年増加率は、関東エリア(‐0.3%)、東海エリア(‐0.5%)でマイナスだったが、北海道エリア(+1.8%)、関西エリア(+0.5%)、九州エリア(+0.6%)の3エリアでプラスとなり、全体では+0.4%だった。
■ 職種別 – 「フード系」は21カ月連続、「サービス系」は3か月連続で前年比プラスに
 2013年9月の職種別平均時給は、「専門職系」(1,080円)が最も高く、次に「運輸職系」(1,076円)、「事務系」(1,024円)、「サービス系」(1,002円)、「技能・労務系」(972円)、「フード系」(943円)、「販売系」(921円)と続いた。 対前年増加率は、21カ月連続でプラスとなった「フード系」(+1.6%)、3カ月連続でプラスとなった「サービス系」(+2.8%)のほか、「販売系」(+2.4%)でもプラスとなり、全体では+0.4%だった。
【 市場動向 2013年7月~9月 】 ~ 警備、エステ、アパレル販売…「フード系」以外も時給上昇傾向に
深刻な人不足が続いているアルバイト市場。9月に入り、年末の繁忙期に向けて採用を強化する企業が増え、求人数は前月より21.0%増加している。例年年末にむけた人材採用は夏の繁忙期が終了した9月からスタートする企業が多いが、今年は一足早く、7月ごろから採用を始める企業も見られた。また、人材採用が困難を極める中、時給を上げて採用に踏み切る企業も一部に見られる。従来から時給上昇が続いていた「フード系」だけでなく、警備やエステ、カラオケといった「サービス系」、アパレル販売やコンビニなどの「販売系」職種でも時給が上昇傾向にある。10月には最低賃金の引き上げも控えているため、比較的時給の低い「販売系」を中心に、時給の上昇傾向が続く見込み。

そのほかのニーズの高まっている職種としては、EC市場の拡大や、大型の物流施設の建設ラッシュを背景とした配送・郵便・運転手、倉庫内での仕分け・梱包・商品管理のほか、消費増税前の駆け込み需要を見込んだ、自動車工場の製造工、高額商材を扱うアパレル販売が挙げられる。

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