飲食店アルバイトの採用テクニックをご紹介!退職理由から導く面接質問例

  • 採用面接課題

飲食店のアルバイト面接をするときには、どのような点に気をつけて面接をすればよいのでしょうか。ここでは、飲食店で働くアルバイトの退職理由の調査結果から、面接の重要性や、具体的にどのような質問をすることでミスマッチを防ぐことができるかについてご説明します。

人材確保におけるアルバイト面接の重要性

調査によるとアルバイトとして就業してから、1ヶ月以内に退職してしまう人材は5人に1人と言われています。このような背景から、面接時の対応で早期離職を防ぐ大切さが見えてきます。下記はそんなアルバイトの退職理由を順位別にまとめたものです。

 

1

早期離職理由の1位、2位、4位、5位は面接時と働いてからのギャップにより生じます。これらは面接時に十分な説明を行うことで、防げる問題です。「入社してみたら面接と話が違っていた」とならないよう、面接で実際の仕事の内容やこなしてもらう仕事量に関して、詳細かつ具体的に説明をするようにしましょう。

さらに、体力の有無や、接客に抵抗がないかなど、業務にかかわる素質に関しての質問を行うことでも、ミスマッチを防げます。

面接前に押さえるべき、飲食店アルバイトの退職理由

飲食店でのアルバイトを志望する候補者がどのような点を重視しているのか、調査をもとにご説明します。以下の表は、全国5エリア(北海道・首都圏・東海・関西・九州)在住の15~34歳の男女に飲食店アルバイト選びで重視する点を調査したものです。

 

2

表を見てわかるのは、飲食店を応募する人の一番の重視ポイントは「給与の高さ」だということです。とくに飲食店を志望する方はこの傾向があることを、採用担当の方も理解しておくことが大切でしょう。

続いて「時間の融通がきく」とあります。これは短時間勤務を希望しているのではなく、シフトが組みやすいことを希望していると考えるべきです。なぜなら退職理由に、短時間しか働けなかったことも含まれているためです。上記を踏まえ、希望勤務時間を希望する勤務時間帯でシフトに入れることが仕事を続けるポイントとなっていることがわかります。

また「仕事内容に興味がもてる」「やりがいのある仕事」であることや、働きやすさとして、雰囲気の良さ、勤務地の近さなども重視ポイントとしてあげられています。応募者のこれらの重視ポイントを、採用担当の方も理解して実際の面接に臨むようにしましょう。

飲食店のアルバイト面接で外せない質問集

それでは、飲食店のアルバイト面接をする際に外せない質問について、ポイント別にご説明します。

希望シフト・給与

・週にどのくらい、どの時間帯に働きたいですか?
・希望する月収はいくらですか?

飲食店でのアルバイトを志望する人の多くは、時間に融通がきくどうかに重きを置いています。面接では一週間にどのくらい、またどの時間帯に働きたいのか応募者の希望を細かくヒアリングします。さらに飲食店の応募者の傾向として、給与の高さをとても重視しています。採用担当者の方はそこも踏まえ、どの程度の月収を希望しているのか率直にヒアリングしましょう。

これらが把握できれば本人の希望月収を受け取るには、どの程度勤務する必要があるのかがわかります。そのため、店舗の状況に合わせ、勤務可能な勤務時間やシフトについて店側から提案することができるのです。

飲食店の場合、退職理由に給与の低さがあがっていることを踏まえ、面接時に実際にどの程度働くことができ、給与がいくらになるのかきちんと説明し、納得して入社してもらうことが大切です。

体力の有無

・体を動かすことは好きですか?
・体力に自信はありますか?

飲食店のアルバイトは、想像よりも体力を使う仕事である可能性があります。アルバイト候補者が入社後に大幅なギャップを感じないよう、実際にはどのような仕事があるのか具体的に説明しておくことが大切です。

また、普段の生活や性格から、体を動かすことが好き、体力に自身がある、という場合は飲食店の仕事内容にマッチすることが多いです。これらについて面接でヒアリングしておくとよいでしょう。

接客業に興味があるか

・接客業の経験はありますか?
・接客で心がけたいことはありますか?

飲食店以外でも、人と接する仕事をしていた経験のある人は、接客の部分でスムーズに業務に取り組めるケースが多いです。そのため、接客業の経験の有無を面接でヒアリングしておきましょう。その際、どのような業種で、どのように接客していたかも聞いておくとミスマッチを防ぐことができるでしょう。

飲食店でお客様と接するときに明るく対応できるというのは、接客を行う上でとても大切なことです。店員の接客の良さが、お店の良いイメージを作ることもあります。面接時の話し方や雰囲気でわかる部分もありますが、接客経験がない場合でも人と接することが好きか、また接客に抵抗がないかどうかもヒアリングしましょう。

テキパキと働くことが好きか

・テキパキ働くことは好きですか?
・スピード感のある仕事をすることに抵抗はありますか?

飲食店では、テキパキと仕事を行えることが大切です。また、忙しい時期にはアルバイトにスピーディーな仕事を求める場面も出てきます。応募者には、繁忙期はスピード感を意識して短時間で業務を行う必要がある、ということを具体的に説明しておくようにしましょう。

また、これまでの仕事で繁忙期にスピーディーに仕事を行なった経験があるか、そういった雰囲気に抵抗は無いかあらかじめヒアリングしておくようにします。候補者によっては、マイペースに黙々と作業を行いたい、という人もいます。ミスマッチにならないよう、面接時のヒアリングで応募者がそれに対応できるかどうかしっかり見極めておくことが必要です。

コミュニケーションが得意か

・簡単で構いませんので、自己紹介をお願いします。
・さきほど◯◯とおっしゃっていましたが、それはなぜですか?

面接時には、コミュニケーション能力を測るためにも、簡単な自己紹介をしてもらいましょう。履歴書にある程度書いてあるとはいえ、相手の目を見て自分の言葉で説明し、どのくらい相手に伝えることができるのかをチェックする必要があります。自己紹介は、コミュニケーション能力をある程度把握することができます。

また特定の質問のみするのではなく、応募者が答えた内容についてさらに深掘り、説明を求めるとよいでしょう。そうすることにより、話が飛んだりせず筋に沿って話ができるか、また自分の意見を的確に伝えられるか、コミュニケーション能力を判断することができます。

退職理由から定着を目指す面接テクニックを身につけよう

飲食店のアルバイト面接の際に、応募者に聞くべき質問についてご紹介しました。採用担当の方が、飲食店の応募者の希望、また退職理由についてあらかじめ把握しておくことで、効率の良い面接ができるでしょう。

面接の時には、給与や勤務時間、シフトなどの勤務条件を双方で擦り合わせをして納得できるものとし、さらに具体的な業務内容を説明。入社後に、面接とのギャップがないようにすることが大切です。

また、面接の雰囲気だけで人柄を判断するのではなく、体力の有無、接客業についての抵抗がないか、スピード感をもって働けるかなどを具体的にヒアリングしておき、飲食店の業務が合うかどうかも見極めるようにします。これらの踏み込んだ質問でヒアリングをすることで、応募者のコミュニケーション能力がわかり、ミスマッチを防ぐことができるでしょう。人材不足の現在、アルバイトに長く働いてもらうよう、面接を的確に行いアルバイト定着を目指しましょう。

◆図1調査概要
【調査対象者】
小売・外食・運輸大手6社7ブランドにおける非正規雇用の一般従業員 (店舗・営業所スタッフ・配送スタッフなど)/8,141人
◆図2調査概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】北海道・首都圏・東海・関西・九州在住15~34歳男女
現在、「高校生、短大・専門学校生、大学生、大学院生、アルバイト・パート、派遣社員、契約社員、無職の人」且つ「過去1年以内にアルバイト・パート、派遣社員、契約社員の仕事に就いたことがある人」で、今後も「アルバイト・パート、派遣社員、契約社員」での就労を希望している人
【サンプル数】6,941名
【ウェイトバック】対象者サンプル数が実際の人口の構成比と異なるため、総務省統計局の「平成14年就業構造基本統計調査」による非正規雇用就業人口に基づき、「属性・性別」ごとにウェイトをかけた

 

「アルバイトレポート」に掲載されている記事・図表の著作権は、全てパーソルプロセス&テクノロジー株式会社または正当な権利を有した第三者に帰属しています。
当該著作物を利用する場合には、出所の記載をお願いします。

[出典記載例] 出典:求人情報サービス アルバイトレポートより(該当記事URL)

また、編集・加工等をして利用する場合には、上記出所に加え、編集・加工等を行ったことをご記載ください。
WEBサイトに掲載される場合はこちらからお問い合わせください

ページトップへ

おすすめの記事